アレルギー性鼻炎の手術

日本ではほぼ2人に1人が罹患しているといわれるアレルギー性鼻炎。
最近では副鼻腔炎と合併するケースも増えており、鼻水や鼻詰まりに悩まされている人は多いです。
鼻水や鼻詰まり状態が続くと鼻呼吸がしづらくなり、口の中が乾きやすい、睡眠の質が落ちる、においがしない、食べ物がおいしく感じられないなど、日常生活にも大きな影響が及んでしまいます。

そんな鼻の問題を解決するため、当院では副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎治療の日帰り手術を行っております。

アレルギー性鼻炎(花粉症)に対する外的治療(内視鏡下鼻腔手術(下鼻甲介)・粘膜下下甲介骨切除術)

鼻汁や鼻閉の原因となる下鼻甲介粘膜の肥厚を減量し、いわゆるレーザー治療と機序は同じですが一回の手術で数年以上の効果が期待できます。

※レーザー治療は1.2年の短期効果しか見込めず当院では行っておりません。

図のように下鼻甲介粘膜が肥大する(肥厚性鼻炎)と、鼻閉や鼻汁が多いといった症状を引き起こします。
当院では一番上の粘膜を温存し、下鼻甲介の粘膜のボリュームを減量、鼻汁と鼻閉を改善します。
アレルギー性鼻炎(花粉症)に対する外的治療

鼻汁、くしゃみに対する手術治療(経鼻腔的翼突管神経切除術)

重症のアレルギー性鼻炎で、薬物療法のみでは十分な効果がない場合に行います。鼻腺を支配する後鼻神経を切断することで、鼻汁・鼻漏が少なくなりレーザー治療よりも鼻汁抑制効果が強いとされています。

鼻詰まりの原因

鼻腔の粘膜の腫れ、多量の鼻汁、ポリープの発生、鼻中隔の歪曲などが挙げられます。

これらの症状はアレルギー性鼻炎から来ている場合が多いですが、最近はアレルギー性鼻炎に副鼻腔炎の合併があるケースも増えています。
アレルギー性鼻炎の場合、治療法には、内服薬、舌下免疫療法、外科手術の3つの方法があります。

外科手術で完治するわけではありませんが、症状の軽減を図ることで減薬、投薬期間の縮小をめざします。一方、アレルギー性鼻炎に副鼻腔炎の合併が見られるケースでは、ポリープを伴うことがよくあります。
ポリープを伴う症例に薬は有用ではないため、この場合は外科手術が適しています。
鼻詰まりの原因

当院の日帰り手術の特徴

当院では、副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎治療の手術に特化しています。

特徴は、まず年間に行う手術件数が非常に多いことで、2018年7月の院長就任から2022年5月の今日までで手術件数は約2000件。

2021年の1~12月の手術患者数は188人にも上り、すべて院長である私が執刀しています。

私は院長就任前、東京慈恵会医科大学で慢性副鼻腔炎や副鼻腔疾患に対する内視鏡下副鼻腔手術を数多く扱ってきました。

そうした経験を当院の手術に生かされていますし、一方で、勤務医時代と違って必要なものがあれば自分の判断でそろえられるという今の環境を生かし、設備も大学病院並みの先進のものをそろえています。
当院の日帰り手術の特徴

よくある質問

手術による具体的な治療法を教えてください
アレルギー性鼻炎に対する外科治療は、局所麻酔で鼻の粘膜を焼くレーザー治療が多く行われていますが、術後の状態を長く維持することが難しいため当院では行っていません。
当院のアレルギー性鼻炎に対する外科治療は、鼻汁や鼻閉(鼻詰まり)の原因となる下鼻甲介粘膜の肥厚を減量する手術で、局所麻酔と全身麻酔いずれかの方法を選んで行います。重症のアレルギー性鼻炎の場合は、鼻腺を支配する後鼻神経の切断手術もお勧めしています。

一方、副鼻腔炎の治療は、副鼻腔の病的な粘膜を取り除き、複数ある副鼻腔の通り道を広げるための手術となります。
鼻中隔弯曲症の場合は、曲がった余分な骨を除去する手術によって、根本にアプローチします。
手術の所用時間や術中、術後の痛みについて教えてください
手術時間は1時間ほど。術中は痛みを感じないように局所麻酔または全身麻酔で行います。

術後、麻酔が切れると少し痛みはありますが、個人差はあるものの2~3日内に治まることがほとんどです。
また、日常生活への影響も少なく、土曜に手術を行えば、翌日に診察を受けて、月曜には通常どおり出勤することも可能です。

手術を行うかどうか、局所麻酔と全身麻酔どちらの方法にするかは、症状はもちろん、患者さんの希望や不安の強さ、合併症の状況などから総合的に判断しています。不安が強い方は、日帰り手術より入院施設のある病院でゆっくり手術したほうがいい場合もあるので、手術前の聞き取りと患者さんへの説明はしっかり行っています。
手術治療に関して、どのようなお考えをお持ちですか?
副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎の治療法はもちろん手術だけではありませんし、アレルギー性鼻炎は手術すれば100%治るというわけではありません。
しかし、ポリープを伴う副鼻腔炎治療には適していますし、アレルギー性鼻炎でも症状改善に向けた手術が行われており、減薬を図ることで通院回数を減らして患者さんの負担軽減につなげたいと考えています。

手術と聞くと不安を感じるかもしれませんが、QOLを向上させる一つの選択肢として考える価値は十分あると思います。鼻詰まり、鼻水、後鼻漏、嗅覚障害で日常生活に支障が出ているなら、どんな症状でもまず相談していただければと思っています。

院長よりメッセージ

アレルギー性鼻炎の治療を受けたくても、内服治療や舌下免疫療法では定期的な通院が必要なこと、手術を受けるには一般的に大学病院で1週間の入院が必要なことから、「仕事で忙しいのにとても無理」と諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。当院が鼻の日帰り手術を始めたのは、そんな患者さんの役に立ちたいと思ったからです。当院の日帰り手術は、週末に手術を受けても月曜には出社できるので、仕事や日常に穴を開ける心配もありません。ただ「日帰り手術=簡単」と誤解される方もおられますが、そうではなく、大学病院で行うレベルの手術が受けられるのが当院の特徴です。悩んでいる症状があるな
武田耳鼻咽喉科 院長
武田桃子
院長よりメッセージ

アクセス

クリニック名
医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科
住所・所在地
〒354-0018 埼玉県富士見市西みずほ台1-19-5
電話番号
049-254-8733
アクセス
東武東上線みずほ台駅西口、駅から徒歩1分。交番隣り。
駐車場
敷地内駐車場5台。
周辺に無料で使える提携駐車場もあり。
営業時間
午前診療:9:00 ~ 12:00
午後診療:15:30 ~ 18:30
休診日:木曜日、土日は午前診療のみ
※土曜日の午前診療は9:00 ~ 13:00です。
※日曜日の午前診療は8:30 ~ 9:30です。
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