副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛はなぜ?ひどい痛みの治し方と部位別の特徴を解説

副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛はなぜおこる?理由と痛みの特徴・治療方法を解説

「副鼻腔炎で頭が痛い」「こめかみがズキズキする」「下を向くと痛みがひどくなる」。
そんな症状でお困りではありませんか。

副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛は、放っておいても自然に消えにくい痛みです。
頭痛薬で一時的にやわらいでも、原因の炎症が残れば痛みはまた戻ってきます。

この記事では、副鼻腔炎で頭痛が起こる理由から、痛む部位ごとの特徴、今すぐできる対処法、医療機関での治し方までを耳鼻咽喉科の視点でまとめました。

この記事でわかること

  • 副鼻腔炎(蓄膿症)で頭痛が起こる理由
  • こめかみ・目の奥・おでこなど、痛む部位ごとの特徴
  • 頭痛がひどいときに自宅でできる対処法
  • 片頭痛や緊張型頭痛との見分け方の目安
  • 耳鼻咽喉科での治し方と受診のタイミング
目次 閉じる
  1. 1. 副鼻腔炎(蓄膿症)で頭痛が起きる理由
    1. 1.1. 1. 副鼻腔(蓄膿症)に膿がたまっているため
    2. 1.2. 2. 副鼻腔炎(蓄膿症)の炎症が神経に及んでいるため
  2. 2. 副鼻腔炎の頭痛が「ひどい」と感じるのはどんなとき?
  3. 3. 副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛はどんな痛み?部位別の特徴
    1. 3.1. こめかみ・目の奥が痛いとき
    2. 3.2. おでこ・頬が痛いとき
    3. 3.3. 下を向くと頭痛がひどくなる
  4. 4. 片頭痛・緊張型頭痛との見分け方
  5. 5. 副鼻腔炎の頭痛がひどいときに自宅でできる対処法
    1. 5.1. 蒸しタオルで温める
    2. 5.2. 鼻うがい(鼻洗浄)をする
    3. 5.3. 頭を高くして休む
    4. 5.4. 水分をしっかりとる
    5. 5.5. 市販薬について知っておきたいこと
  6. 6. 副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛の治し方
    1. 6.1. 抗菌薬(抗生物質)による治療
    2. 6.2. 炎症やアレルギーを抑える薬
    3. 6.3. 鼻の処置・ネブライザー
    4. 6.4. 手術を受ける
    5. 6.5. 受診の目安
  7. 7. 副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛を放置するとどうなる?
    1. 7.1. 慢性化する
    2. 7.2. 合併症のおそれ
  8. 8. 副鼻腔炎の頭痛は、武田耳鼻咽喉科へご相談ください
  9. 9. よくある質問(FAQ)
    1. 9.1. Q1. 副鼻腔炎の頭痛は市販の頭痛薬で治りますか?
    2. 9.2. Q2. 頭痛だけで鼻づまりがなくても副鼻腔炎のことはありますか?
    3. 9.3. Q3. こめかみの痛みも副鼻腔炎が原因のことがありますか?
    4. 9.4. Q4. どのくらい様子を見て受診すればよいですか?
    5. 9.5. Q5. 副鼻腔炎の頭痛は自然に治りますか?
    6. 9.6. Q6. 副鼻腔炎の手術は入院が必要ですか?

副鼻腔炎(蓄膿症)で頭痛が起きる理由

副鼻腔炎の頭痛には、はっきりとした理由があります。
鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞でトラブルが起きているためです。

副鼻腔は、左右の頬・目と目の間・おでこの裏側などにある空気の部屋です。
ここに膿がたまったり炎症が広がったりすると、頭の痛みとして感じられます。

主な理由は、次の2つに分けられます。

1. 副鼻腔(蓄膿症)に膿がたまっているため

副鼻腔は、通常は空気で満たされた空間です。
鼻とは小さな通り道でつながっています。

炎症でこの通り道がふさがると、膿や分泌物が外へ出られません。
空洞の中に膿がたまり、内側から圧力がかかります。
この圧力が周囲の骨や神経を刺激します。それが重苦しい頭痛として感じられるのです。

院長として診療していると、「頭痛で内科に通っていたが、実は鼻が原因だった」という方に時々出会います。鼻の症状が軽くても、頭痛だけが強く出るケースは珍しくありません。

2. 副鼻腔炎(蓄膿症)の炎症が神経に及んでいるため

副鼻腔のまわりには、顔の感覚をつかさどる三叉神経が走っています。
炎症がこの神経を刺激すると、痛みが広がります。

膿の圧力だけでなく、炎症そのものが痛みの引き金になります。
鼻づまりや膿が目立たない時期でも、頭痛が続くことがあるのはこのためです。

痛みの感じ方は人によって違います。ズキズキと脈打つ痛み、重く締めつけられる痛みなど、さまざまな形で現れます。

副鼻腔炎の頭痛が「ひどい」と感じるのはどんなとき?

副鼻腔炎の頭痛が「ひどい」と感じるのはどんなとき?

副鼻腔炎の頭痛は、ある条件で強くなる傾向があります。
痛みがひどいときの特徴を知っておくと、原因の見当がつけやすくなります。

朝起きたときに痛みが強く、日中に少しやわらぐ。
これは夜間に膿がたまりやすいためと考えられます。
下を向く・前かがみになる・お辞儀をする。こうした動作で痛みが増すのも特徴のひとつです。
たまった膿が動いて圧力が変わるためです。

気圧の低下や飛行機の離着陸でひどくなる方もいます。
風邪の後から痛みが長引いている場合も、副鼻腔炎が背景にあることがあります。

院長として診療していると、「ロキソニンを飲んでも数時間で痛みが戻る」とおっしゃる方が多くいます。
頭痛薬が効きにくいときは、痛みの原因が鼻にあるサインかもしれません。

副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛はどんな痛み?部位別の特徴

副鼻腔は1か所ではありません。
顔の中に複数あり、炎症を起こした場所によって痛む部位が変わります。
どこが痛むかを知ると、どの副鼻腔に炎症があるかの手がかりになります。

下の表で部位ごとの特徴を整理しました。

痛む部位関係する副鼻腔痛みの特徴
頬・上の歯のあたり上顎洞(じょうがくどう)重い痛み。歯痛と間違えやすい
目と目の間・鼻の付け根篩骨洞(しこつどう)目の奥が重く、こめかみにも響く
おでこ・眉の上前頭洞(ぜんとうどう)額が締めつけられる痛み
頭の奥・後頭部蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)頭の中心や後ろが重い

こめかみ・目の奥が痛いとき

こめかみや目の奥の痛みは、目と目の間にある篩骨洞の炎症と関係することが多いです。
膿の圧力が近くの神経に伝わり、こめかみまで響きます。

「目の奥が押される」「目が重くて開けづらい」と感じる方もいます。パソコン作業の疲れ目と勘違いしやすい部位です。

おでこ・頬が痛いとき

おでこの痛みは、眉の上にある前頭洞の炎症で起こりやすいです。
額全体が締めつけられるように感じます。

頬の痛みは、頬の奥にある上顎洞が関係します。
上の歯まで痛むことがあり、歯の治療を受けても改善しない場合は副鼻腔炎を疑います。

下を向くと頭痛がひどくなる

副鼻腔炎の頭痛には、姿勢で変化するという特徴があります。
下を向いたり前かがみになったりすると、痛みが強まります。

頭の位置が変わると、たまった膿にかかる圧力も変わるためです。
靴ひもを結ぶ、洗顔する、といった動作でズキッとくる方もいます。

この「下向きで悪化する」性質は、ほかの頭痛とは違う特徴です。
診察のときにも大切な手がかりになります。

片頭痛・緊張型頭痛との見分け方

頭痛にはいくつかの種類があります。副鼻腔炎の頭痛と、ありふれた頭痛を見分ける目安を知っておくと安心です。
ただし自己判断には限界があります。気になる症状があるときは医療機関で相談してください。

種類主な特徴鼻の症状
副鼻腔炎の頭痛下を向くと悪化。顔や歯にも痛みが広がる鼻づまり・膿のような鼻水を伴いやすい
片頭痛片側がズキズキ脈打つ。光や音に敏感になる鼻の症状は基本的にない
緊張型頭痛頭全体が締めつけられる。肩こりを伴う鼻の症状は基本的にない

見分けの目安は「鼻の症状があるかどうか」です。鼻づまりや黄色い鼻水とともに頭痛が出るなら、副鼻腔炎の可能性を考えます。

院長として診療していると、長く片頭痛だと思い込んでいた方が、検査で副鼻腔炎と分かることがあります。
頭痛が長引くときは、一度耳鼻咽喉科で鼻の状態を確認すると原因がはっきりします。

副鼻腔炎の頭痛がひどいときに自宅でできる対処法

痛みがつらいとき、受診までの間にできるセルフケアがあります。
あくまで一時的に楽にする方法で、根本の治療ではありません。

症状が長引くときや強いときは、自宅でのケアにとどめず医療機関を受診してください。

蒸しタオルで温める

蒸しタオルを目元や頬にあてると、鼻の通りが楽になることがあります。
温めることで血流がうながされ、不快感がやわらぎます。

電子レンジで温めたタオルを、やけどしない温度で数分あてるだけです。
手軽に試せる方法のひとつです。

鼻うがい(鼻洗浄)をする

専用の生理食塩水で鼻の中を洗うと、たまった鼻水や膿を洗い流せます。
鼻の奥がすっきりし、圧迫感が軽くなることがあります。

市販の鼻洗浄キットを使い、刺激の少ない専用液で行ってください。
水道水をそのまま使うのは避けます。

頭を高くして休む

横になるときは、枕を高くして上半身を少し起こします。
頭を高く保つと、たまった分泌物が下がりやすくなります。

夜間に痛みが強い方は、寝る姿勢を工夫してみてください。
それだけで朝の痛みが和らぐ方もいます。

水分をしっかりとる

こまめに水分をとると、鼻水がやわらかくなり外へ出やすくなります。
温かい飲み物は鼻の通りを助けてくれます。

部屋が乾燥していると鼻の粘膜が荒れます。
加湿も意識してみてください。

市販薬について知っておきたいこと

市販の頭痛薬は痛みをやわらげますが、副鼻腔炎そのものは治せません。
痛みが戻るのは、原因の炎症が残っているためです。

市販の鼻炎薬や漢方薬を使う方もいます。ただし合う薬は人によって違います。
数日使っても改善しないときは、薬局や医療機関で相談してください。

自己判断で市販薬を続けるより、原因を確かめて適切な治療を受けるほうが回復への近道です。

市販薬で様子を見ても改善しないときは、無理をせず耳鼻咽喉科へご相談ください。
当院は[Mark-1 設置] 内部リンク(WEB予約ページ)からご予約いただけます。みずほ台駅西口から徒歩1分です。

副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛の治し方

副鼻腔炎の頭痛を本当に治すには、原因である副鼻腔炎そのものを治療します。頭痛だけを抑えても、根本は解決しません。
治療は症状の重さや経過に応じて段階的に進めます。多くは飲み薬や処置から始めます。

抗菌薬(抗生物質)による治療

細菌の感染が原因のときは、抗菌薬を使います。
マクロライド系の薬を少量で長く続ける方法がとられることもあります。

症状が消えても、自己判断で薬をやめないでください。
途中でやめると、ぶり返したり慢性化したりすることがあります。

炎症やアレルギーを抑える薬

鼻の腫れをやわらげるため、点鼻ステロイドや抗アレルギー薬を使うことがあります。
鼻の通りを良くし、膿を出やすくします。

アレルギー性鼻炎が背景にある方では、この治療が特に役立ちます。
原因に合わせて薬を組み合わせます。

鼻の処置・ネブライザー

医療機関では、鼻にたまった膿を吸引する処置を行います。
続けて、霧状の薬を鼻から吸い込むネブライザー治療を行うこともあります。

薬を直接患部へ届けられるため、飲み薬と組み合わせると回復を助けます。
通院しながら受ける治療です。

手術を受ける

薬や処置で改善しない慢性副鼻腔炎では、手術を検討します。
内視鏡を使い、膿の通り道を広げて換気と排出を回復させる方法です。

当院では、鼻に特化した日帰り手術に対応しています。
入院せずにその日のうちにお帰りいただけるため、お仕事や生活への負担を抑えられます。

すべて保険診療で行っています。手術が必要かどうかは、検査の結果をもとに丁寧にご説明します。

受診の目安

次のような場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。我慢して放置すると、治療が長引くことがあります。

  • 頭痛が1週間以上続いている
  • 黄色や緑色の鼻水、ドロッとした鼻水が出る
  • 頭痛薬を飲んでも痛みがすぐ戻る
  • 顔やおでこ、頬の痛みがある
  • 発熱や強い倦怠感を伴う

激しい頭痛、ものが二重に見える、目のまわりの腫れがあるときは、すぐに医療機関を受診してください。

副鼻腔炎(蓄膿症)の頭痛を放置するとどうなる?

副鼻腔炎の頭痛を放っておくと、症状が長引いたり悪化したりします。
早めの対応が回復への近道です。
放置で起こりうる経過を知っておきましょう。

慢性化する

急性の副鼻腔炎を放置すると、慢性副鼻腔炎へ移行することがあります。
慢性化すると治療に時間がかかります。

鼻づまりや頭痛が長く続き、生活の質が下がります。
集中力や睡眠にも影響します。

合併症のおそれ

まれに、炎症が周囲へ広がって合併症を起こすことがあります。
目の中や、ごくまれに脳の中に炎症が及ぶ場合があります。

頻度は高くありませんが、重い合併症を避けるためにも、症状が続くときは早めに受診してください。

副鼻腔炎の頭痛は、武田耳鼻咽喉科へご相談ください

副鼻腔炎の頭痛は、武田耳鼻咽喉科へご相談ください

副鼻腔炎の頭痛は、原因を見極めて治療すれば改善が期待できる症状です。
頭痛薬でしのぎ続ける前に、一度鼻の状態を確認してみてください。

当院は埼玉県富士見市みずほ台駅西口から徒歩1分です。
鼻に特化した診療を行い、必要な方には日帰り手術にも対応しています。診療はすべて保険診療です。

「この頭痛は鼻が原因?」と気になったら、お気軽にご相談ください。

【副鼻腔炎の治療ページ】もあわせてご覧いただけます。

よくある質問(FAQ)

副鼻腔炎の頭痛について、患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。

Q1. 副鼻腔炎の頭痛は市販の頭痛薬で治りますか?

市販の頭痛薬は痛みを一時的にやわらげますが、副鼻腔炎そのものは治せません。原因の炎症が残るため、痛みがぶり返しやすくなります。根本から治すには、耳鼻咽喉科での治療をおすすめします。

Q2. 頭痛だけで鼻づまりがなくても副鼻腔炎のことはありますか?

あります。鼻づまりが目立たなくても、副鼻腔の炎症で頭痛が出る方はいます。頭痛が長引くときは、鼻の状態を一度確認してみてください。

Q3. こめかみの痛みも副鼻腔炎が原因のことがありますか?

こめかみの痛みは、目と目の間にある篩骨洞の炎症と関係することがあります。目の奥の重さを伴うときは、副鼻腔炎の可能性を考えます。気になる場合はご相談ください。

Q4. どのくらい様子を見て受診すればよいですか?

頭痛が1週間以上続く、頭痛薬がすぐ効かなくなる、黄色い鼻水、発熱を伴うといった場合は早めの受診をおすすめします。強い頭痛や目のまわりの腫れがあるときは、すぐに受診してください。

Q5. 副鼻腔炎の頭痛は自然に治りますか?

軽い急性副鼻腔炎では自然に落ち着くこともあります。ただし放置すると慢性化することがあります。痛みが長引くときは、自己判断せず医療機関で相談してください。

Q6. 副鼻腔炎の手術は入院が必要ですか?

慢性の副鼻腔炎では内視鏡手術を検討します。当院では鼻に特化した日帰り手術に対応しており、入院せずにお帰りいただけます。手術が向いているかどうかは、検査のうえで一緒に確認しましょう。

武田耳鼻咽喉科では
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また、当院ではオンライン資格確認を推進しています。
鼻の日帰り手術

この記事の監修者

院長よりご挨拶
武田耳鼻咽喉科 院長
武田 桃子

・埼玉医科大学医学部卒業
・日本大学附属板橋病院 臨床研修医終了
・東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科 勤務
・東京慈恵会医科大学附属第三病院 耳鼻咽喉科 勤務
・東京都保健医療公社 豊島病院 耳鼻咽喉科 勤務

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アクセス

クリニック名
医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科
住所・所在地
〒354-0018 埼玉県富士見市西みずほ台1-19-5
電話番号
049-254-8733
※電話対応は行っておりません
アクセス
東武東上線みずほ台駅西口、駅から徒歩1分。交番隣り。
駐車場
敷地内駐車場5台。
周辺に無料で使える提携駐車場もあり。
営業時間
午前診療:9:00 ~ 12:00
午後診療:15:00 ~ 18:00
休診日:木曜日、土日は午前診療のみ
※土曜日の午前診療は9:00 ~ 12:30です。
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