副鼻腔炎(蓄膿症)の治し方|自力ケアから手術まで専門医が解説

副鼻腔炎(蓄膿症)の治療法

副鼻腔炎(蓄膿症)の症状がつらいと、「自力で治せないか」「早く治すにはどうすればいいか」と悩みますよね。

この記事では、自宅でできるセルフケアから、病院での薬・処置・手術まで、副鼻腔炎(蓄膿症)の治し方を専門医の視点でわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 自宅でできる副鼻腔炎のセルフケア(鼻うがいの手順・生理食塩水の作り方)
  • 抗生物質は何日で効くのか、効かないときの考え方
  • 早く治すために大切なポイント
  • 放置したときのリスクと、手術が必要になるケース
  • 繰り返さない・慢性化させないための対策
鼻の日帰り手術
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  1. 1. 副鼻腔炎(蓄膿症)とは?まず知っておきたい基礎知識
    1. 1.1. 急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎のちがい
    2. 1.2. 副鼻腔炎(蓄膿症)の主な症状
    3. 1.3. 副鼻腔炎が起こる原因
  2. 2. 副鼻腔炎(蓄膿症)の治し方は大きく4つ
  3. 3. 自宅でできる副鼻腔炎の対処法【セルフケア】
    1. 3.1. 鼻うがい(鼻洗浄)のやり方
    2. 3.2. 蒸しタオルやスチームで鼻を温める
    3. 3.3. こまめに水分をとる・部屋を加湿する
    4. 3.4. 「膿を出すツボ」は効果がある?
    5. 3.5. 自宅ケアでやってはいけないこと
  4. 4. 顔やほおの痛みがつらいときの和らげ方
  5. 5. 病院での治療①薬物療法
    1. 5.1. 抗生物質は何日で効く?効かないときは?
    2. 5.2. 市販薬だけで治せる?
  6. 6. 病院での治療②鼻の処置・ネブライザー
  7. 7. 病院での治療③手術(慢性・繰り返す場合)
    1. 7.1. 日帰りでできる副鼻腔炎の手術
  8. 8. 副鼻腔炎(蓄膿症)を放置するとどうなる?
  9. 9. 副鼻腔炎を早く治すために大切な3つのこと
  10. 10. 副鼻腔炎を繰り返さない・慢性化させないために
  11. 11. 副鼻腔炎(蓄膿症)の治療は武田耳鼻咽喉科へ
  12. 12. よくある質問(FAQ)
    1. 12.1. Q. 副鼻腔炎は自力で治せますか?
    2. 12.2. Q. 何日くらいで治りますか?
    3. 12.3. Q. 抗生物質が効かないのはなぜですか?
    4. 12.4. Q. 市販薬だけで治りますか?
    5. 12.5. Q. 手術は入院が必要ですか?

副鼻腔炎(蓄膿症)とは?まず知っておきたい基礎知識

副鼻腔炎とは、鼻のまわりにある「副鼻腔」という空洞に炎症が起こる病気です。
膿がたまった状態が続くと「蓄膿症」と呼ばれます。
副鼻腔は、ほおや額の奥、目と目の間などにある空洞です。ここに細菌やウイルスが入り込み、炎症が長引くと膿がたまります。

急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎のちがい

副鼻腔炎は、症状が続く期間によって2つに分けられます。
治し方も変わるため、まずこの違いを押さえておきましょう。

種類続く期間主な特徴
急性副鼻腔炎数日〜4週間ほど風邪のあとに発症しやすい。多くは自然に治る
慢性副鼻腔炎3か月以上膿がたまった状態が続く。治療が長引きやすい

急性のタイプは、軽症であれば約7割の方が、特別な治療をしなくても10日〜2週間ほどで自然に治るとされています。
一方、慢性副鼻腔炎は自然に治ることが少なく、適切な治療を続ける必要があります。

副鼻腔炎(蓄膿症)の主な症状

次のような症状が続くときは、副鼻腔炎の可能性があります。

  • 黄色や緑色のねばっとした鼻水が出る
  • 鼻づまりが続く
  • ほおや額、目の奥が重く痛む
  • においがわかりにくい
  • 後鼻漏(鼻水がのどに流れる)で痰や咳が出る

「風邪が治ったのに鼻水だけ続く」「鼻づまりが2週間以上とれない」ときは、副鼻腔炎を疑ってよいサインです。

副鼻腔炎が起こる原因

最も多いきっかけは風邪です。ウイルス感染のあとに細菌感染が加わり、副鼻腔の炎症が長引きます。
このほか、アレルギー性鼻炎、鼻の構造(鼻中隔弯曲症)、歯の炎症などが原因になることもあります。

副鼻腔炎(蓄膿症)の治し方は大きく4つ

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術

副鼻腔炎の治し方は、症状の重さや経過によって選びます。
全体像を先につかんでおきましょう。

治し方主な内容向いているケース
セルフケア鼻うがい・加湿・温める軽い症状・症状をやわらげたいとき
薬物療法抗生物質・点鼻薬など細菌感染がある・症状が続くとき
鼻の処置ネブライザー・吸引膿を効率よく出したいとき
手術内視鏡手術など慢性化・薬で改善しないとき

軽い症状ならセルフケアと薬で改善することが多く、慢性化した場合に手術を検討します。
次の章から、それぞれ詳しく見ていきます。

自宅でできる副鼻腔炎の対処法【セルフケア】

「今すぐこのつらさをやわらげたい」というとき、自宅でできる対処法があります。
ただし、セルフケアは症状をやわらげるためのもので、原因そのものを治す方法ではありません。
症状が長引くときは耳鼻科を受診してください。

鼻うがい(鼻洗浄)のやり方

自宅で最も取り入れやすいのが鼻うがいです。鼻の中を生理食塩水で洗い流し、膿や鼻水を出しやすくします。
生理食塩水は、次の割合で作れます。

  • 水:500mL(一度沸かして冷ましたもの、または精製水)
  • 食塩:約4.5g(水1Lあたり9g=濃度0.9%が目安)
  • 温度:人肌程度(40℃前後)に調整する

水道水をそのまま使うと刺激が強く、まれに感染の原因になることがあります。
必ず一度沸かして冷ますか、市販の洗浄器具と専用液を使ってください。
洗ったあとは強く鼻をかまず、片方ずつそっとかむのがコツです。

院長として日々診療していても、鼻うがいを正しく続けている方は、鼻づまりや後鼻漏が落ち着きやすい印象があります。初めての方には、診察のときに無理のないやり方をお伝えしています。

蒸しタオルやスチームで鼻を温める

鼻のまわりを温めると血行がよくなり、鼻の通りが楽になります。
蒸しタオルをほおや鼻の上にあてる、湯気を吸い込む、入浴でゆっくり温まるといった方法が手軽です。

こまめに水分をとる・部屋を加湿する

水分をしっかりとると鼻水がやわらかくなり、出しやすくなります。
温かい飲み物は鼻の通りを助けてくれます。空気が乾く季節は加湿も心がけてください。

「膿を出すツボ」は効果がある?

小鼻の横にある「迎香(げいこう)」などのツボを押すと、鼻づまりが一時的に楽になることがあります。テレビ番組で紹介され、検索する方も多いケアです。

ただし、ツボ押しで膿そのものが出るわけではありません。あくまで症状をやわらげる補助として取り入れてください。

自宅ケアでやってはいけないこと

よかれと思った行動が、かえって悪化させることがあります。次の点に気をつけてください。

  • 両方の鼻を一度に強くかむ(耳に膿が回り、中耳炎の原因になります)
  • 市販の点鼻薬を使いすぎる(かえって鼻づまりが悪化することがあります)
  • 飲酒や激しい運動(炎症が強まることがあります)
  • 自己判断で抗生物質を中断する

顔やほおの痛みがつらいときの和らげ方

副鼻腔炎(蓄膿症)を放置すると?

副鼻腔炎では、ほおや額、目の奥に痛みが出ることがあります。痛みがつらいときは、次の方法で少し楽になります。

  • 蒸しタオルで痛む部分を温める
  • 上体を起こした姿勢で休む(横になると痛みが強まることがあります)
  • 鼻うがいで膿を出しやすくする

痛みが強い、発熱をともなう、目のまわりが腫れるといったときは、早めに受診してください。

病院での治療①薬物療法

副鼻腔炎の基本となる治療が、薬による治療です。
症状や原因に合わせて、いくつかの薬を組み合わせます。

  • 抗生物質(細菌感染があるとき)
  • 炎症をしずめる薬
  • 鼻水を出しやすくする薬
  • ステロイドの点鼻薬

慢性副鼻腔炎では、「マクロライド系」の抗生物質を少量で長めに使い、鼻の粘膜の状態を整えていく方法がよく用いられます。

抗生物質は何日で効く?効かないときは?

細菌が原因の急性副鼻腔炎では、抗生物質が合っていれば、数日ほどで症状がやわらいでくることが多いです。

数日たっても改善しないときは、原因菌が薬と合っていない、ウイルスやアレルギーが関係している、慢性化しているなどの可能性があります。
自己判断で薬を変えたり中断したりせず、医師に相談してください。

市販薬だけで治せる?

市販薬は、鼻づまりや鼻水といった症状をやわらげる助けにはなります。
ただし、副鼻腔の炎症そのものを治す力はありません。
症状が1週間以上続く、黄色い鼻水や顔の痛みがあるときは、市販薬で粘らず受診してください。

病院での治療②鼻の処置・ネブライザー

耳鼻科では、たまった鼻水や膿を吸引し、鼻の通りを整える処置を行います。
ネブライザーは、抗生物質やステロイドなどを霧状にして鼻から吸い込む治療です。
細かい霧が鼻の奥の粘膜まで届き、炎症をやわらげる効果が期待できます。

通院して処置を続けることで、薬だけのときより症状が落ち着きやすくなります。

病院での治療③手術(慢性・繰り返す場合)

薬や処置を数か月続けても改善しない場合や、副鼻腔炎を何度も繰り返す場合は、手術を検討します。

現在は「内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)」が主流です。内視鏡で内部を見ながら、膿のたまった部屋を開いて溜まっている膿を除去し換気と排出をよくし、鼻の通り道を広げます。

鼻の中からの手術のため、顔に傷は残りません。

日帰りでできる副鼻腔炎の手術

「手術」と聞くと入院が必要だと感じるかもしれません。当院では、鼻に特化した日帰り手術に対応しており、入院せずに治療を受けていただけます。
仕事や家庭の都合で長く入院しにくい方にとって、日帰りで受けられる選択肢があることは安心につながります。手術が適しているかどうかは、検査のうえで一人ひとりの状態に合わせてご提案します。

診療をしていると、「入院はむずかしいから」と手術をためらってきた方が、日帰りで受けられると知って前向きになられる場面によく出会います。まずは相談だけでも問題ありません。

副鼻腔炎(蓄膿症)を放置するとどうなる?

「そのうち治るだろう」と放置すると、急性副鼻腔炎の一部は慢性へと移行します。
慢性化すると治療が長引き、生活への影響も大きくなります。

放置によって起こりうることとして、次のようなものがあります。

  • 鼻づまりやにおいの障害が長く続く
  • 頭痛や顔の痛みが慢性的になる
  • 炎症が周囲に広がり、中耳炎などにつながる
  • まれに目や脳の近くに炎症が及ぶ

症状が長引くほど治療に時間がかかります。早めの受診が、結果的に体への負担を減らします。

副鼻腔炎を早く治すために大切な3つのこと

少しでも早く治したい方は、次の3つを意識してください。

1. こじらせる前に受診する:早い段階で治療を始めるほど、短い期間で治りやすくなります。
2. 処方された薬は最後まで使う:症状が軽くなっても、自己判断でやめると再発しやすくなります。
3. 鼻の通りを保つ:鼻うがいや加湿で膿を出しやすくし、休養と睡眠で回復力を高めます。

「鼻づまりが2週間以上続く」「黄色い鼻水が止まらない」ときは、セルフケアだけで粘らず、耳鼻科で診てもらうのが結局は近道です。
当院では、鼻の症状の相談からていねいに対応しています。つらい症状が続く方は、お気軽にご相談ください。

副鼻腔炎を繰り返さない・慢性化させないために

一度よくなっても、原因が残っていると副鼻腔炎は再発します。繰り返さないために、次のことを意識してください。

  • 風邪を早めにケアし、こじらせない
  • アレルギー性鼻炎があれば、あわせて治療する
  • 処方された薬を最後まで使い切る
  • 症状が落ち着いても、医師の指示があるうちは通院を続ける

何度も繰り返す方は、鼻の構造やアレルギーなど、再発しやすい背景が隠れていることがあります。
一度くわしく検査を受けておくと安心です。

副鼻腔炎(蓄膿症)の治療は武田耳鼻咽喉科へ

副鼻腔炎は、軽いうちに対処すれば短い期間で楽になり、放置すると慢性化して治療が長引く病気です。
「鼻づまりが続く」「黄色い鼻水が止まらない」ときは、早めにご相談ください。

当院は鼻に特化した日帰り手術を強みとし、検査から薬による治療、手術まで一貫して対応しています。
一人ひとりの症状に合わせて、最適な治し方をご提案します。

お気軽にお問い合わせください。

武田耳鼻咽喉科では
みなさまに寄り添った診療を
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当院は保険医療機関です。
保険証を持参の上、ご来院ください。
また、当院ではオンライン資格確認を推進しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 副鼻腔炎は自力で治せますか?

軽い急性副鼻腔炎は、自然に治ることもあります。ただし、症状が1週間以上続く・黄色い鼻水や顔の痛みがあるときは、セルフケアだけで治すのは難しいため受診してください。

Q. 何日くらいで治りますか?

軽い急性のタイプは10日〜2週間ほどが目安です。慢性副鼻腔炎は数か月単位の治療が必要になることがあります。

Q. 抗生物質が効かないのはなぜですか?

原因菌が薬と合っていない、ウイルスやアレルギーが関係している、慢性化している、鼻茸があるなどが考えられます。数日で改善しないときは医師に相談してください。

Q. 市販薬だけで治りますか?

市販薬は症状をやわらげる助けにはなりますが、炎症そのものは治せません。長引くときは受診してください。

Q. 手術は入院が必要ですか?

当院では鼻に特化した日帰り手術に対応しています。状態によって適応が異なるため、検査のうえでご説明します。

鼻の日帰り手術

この記事の監修者

院長よりご挨拶
武田耳鼻咽喉科 院長
武田 桃子

・埼玉医科大学医学部卒業
・日本大学附属板橋病院 臨床研修医終了
・東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科 勤務
・東京慈恵会医科大学附属第三病院 耳鼻咽喉科 勤務
・東京都保健医療公社 豊島病院 耳鼻咽喉科 勤務

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アクセス

クリニック名
医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科
住所・所在地
〒354-0018 埼玉県富士見市西みずほ台1-19-5
電話番号
049-254-8733
※電話対応は行っておりません
アクセス
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駐車場
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周辺に無料で使える提携駐車場もあり。
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午前診療:9:00 ~ 12:00
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休診日:木曜日、土日は午前診療のみ
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