アレルギー性鼻炎(花粉症)はどんな病気?原因、症状、治し方を徹底解説

アレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギー性鼻炎(花粉症)はダニやハウスダスト、花粉などさまざまなアレルゲン(抗原)が原因となり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの鼻の炎症を引きおこす病気です。

患者数は年々増加の一途をたどり、大人の2人に1人が鼻炎持ちだという報告もあります。

誰にとっても、とても身近なアレルギー性鼻炎(花粉症)。

あなたやあなたの大切な人も、発症してしまうかもしれません。

本記事ではアレルギー性鼻炎(花粉症)とはどのような病気か解説します。
原因や症状、治し方も徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。

アレルギー性鼻炎(花粉症)とは?

アレルギー性鼻炎(花粉症)とは

アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜がなんらかの原因物質に反応し、発作的にくしゃみや鼻水・鼻づまりをおこしたり、繰り返したりする病気です。

別名、鼻過敏症、鼻アレルギー、花粉症などとも呼ばれています。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の種類は?原因別に解説

アレルギー性鼻炎は、医学的には①感染症、②アレルギー性、③非アレルギー性の3つに分けられ、次のような病気があります。

感染症急性鼻炎
慢性鼻炎
ウイルス性
細菌性
そのほか
アレルギー性通年性アレルギー性鼻炎
季節性アレルギー性鼻炎
Local allergic rhinitis(LAR)
非アレルギー性血管運動性鼻炎
好酸球増多性鼻炎
薬物性鼻炎
職業性鼻炎
老人性鼻炎
味覚性鼻炎
萎縮性鼻炎
妊娠性鼻炎
そのほか

それぞれのアレルギー性鼻炎の原因について、順に解説します。

感染性

感染性とは、ウイルスや細菌などが原因で鼻の粘膜に炎症がおこったために発症する鼻炎のことです。

鼻かぜのような急性の鼻炎や、数週間~数か月と長い期間症状が改善しない慢性鼻炎、感染性副鼻腔炎などが該当します。

アレルギー性

アレルギー性とは、なんらかの原因物質に鼻の粘膜がアレルギー反応をおこしたために、発症する鼻炎のことです。

一年を通して症状が現れる通年性と、季節によって症状が現れる季節性の2つに分けられます。

通年性アレルギー性鼻炎の原因はダニやハウスダスト、季節性アレルギー性鼻炎の原因は花粉症などが多いです。

そのほかにも、鼻の粘膜のみで局所的にアレルギー反応をおこすLocal allergic rhinitis(LAR)も該当します。

非アレルギー性

非アレルギーには上記に該当しない、さまざまな鼻炎のことです。

薬や加齢、職業柄発症しやすいアレルギー性鼻炎や、妊娠により女性ホルモンのバランスが変化したために発症する妊娠性鼻炎などがあります。

このほかにも、寒暖差のアレルギー反応に伴う血管運動性鼻炎、寒い空気を吸ったために鼻水が出る冷気吸入性鼻炎、慢性的なストレスやうつ病などのときにみられる心因性鼻炎などがあります。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の患者数

アレルギー性鼻炎の患者数は、今から50年以上前の1960年代から増加の一途をたどっています。

昔は、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の患者が多かったのですが、近年はスギ花粉症の患者数が増加しています。
ある調査では、2019年時点で大人の2人に1人はアレルギー性鼻炎持ちだと報告されています。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の検査

アレルギー性鼻炎の検査には“アレルギーかどうかを調べる検査”と、“抗原同定検査”の2種類があります。

アレルギーかどうかを調べる検査では、医師による問診、鼻の中を特別なカメラで診察したり、採血や鼻水の成分にアレルギー反応があるかを調べたりします。

抗原同定検査は、抗原と呼ばれる原因物質を皮下に注射したり、吸入したりすることで調べる検査です。

アレルギーをお持ちの方は、抗原を注射すると赤くはれたり、吸入するとくしゃみが止まらなくなったりと何らかの症状が現れます。

こちらはアナフィラキシーショックが起こる可能性もあり当院では行っていません。

どのような検査をおこなうべきかは、医師の診察をもとに決定しますが、確定診断は基本的に採血による検査が必要となります。

検査によって費用は異なります。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の検査について気になる方は、医師にご相談ください。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の3大症状

アレルギー性鼻炎(花粉症)には、3大症状と呼ばれる3つの代表的な症状があります。

それは次の3つです。

くしゃみ
鼻水
鼻づまり

鼻の粘膜に原因物質が反応しアレルギー反応をおこすと、体内ではヒスタミンやロイコトリエンなどさまざまな化学物質が分泌されます。

化学物質は鼻の粘膜の知覚神経や血管を収縮させたり、過敏にさせたりする働きがあります。

ヒスタミンには鼻の粘膜を過敏にする働きがあり、その結果くしゃみが出やすくなるのです。

くしゃみが出ると、反射的に鼻の副交感神経の働きも活発になります。

副交感神経が活発になると、鼻水を出やすくする化学物質が多量に分泌されるため、くしゃみをすると鼻水が出てしまうのです。

さらに化学物質の分泌が多いと、鼻の粘膜がむくんだり血管が広がったり、腫れたりします。

その結果、鼻の通り道が狭くなり鼻がつまってしまうのです。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治し方

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療

さまざまな原因で発症するアレルギー性鼻炎(花粉症)。代表的な治療方法は次の4つです。

1.原因を避ける
2.薬物療法
3.アレルゲン免疫療法
4.手術療法

順に解説します。

1.原因を避ける

アレルギー性鼻炎(花粉症)の原因が明らかな場合、原因物質を避けると症状が軽くなります。

たとえば、ダニが原因の場合には掃除をしたり、除湿をしたり、防ダニの寝具を使ったりしてダニが繁殖しにくく、ダニの死骸の少ない環境にします。

鼻アレルギー診療ガイドライン2023で推奨されている、ダニの除去方法は以下の通りです。

2.薬物療法

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療薬は、飲み薬や点鼻薬などさまざまなタイプの薬があります。

原因物質が体と反応した際に分泌される化学物質をできにくくしたり、できてしまった化学物質が体に悪影響を与えないようにブロックしたりしています。

最近では眠くなりにくかったり、鼻づまりに特化していたりと多様なタイプの薬があります。

ステロイドを含む鼻炎薬などやみくもに使用していては、症状を悪化させるケースもあります。

当院では患者さん一人ひとりの症状に合わせて、薬物療法をおこなっています。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状でお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

3.アレルゲン免疫療法

アレルゲン免疫療法とは、原因となるアレルギー物質を投与することで症状の改善を目指す治療方法です。

アレルギー免疫療法には、皮下免疫療法と舌下(ぜっか)免疫療法の2種類があります。

皮下免疫療法は注射、舌下免疫療法は内服薬の治療で、それぞれの有効性は以下の通りです。

治療法有効性
皮下免疫療法ダニ 80-90%スギ 70%前後
舌下免疫療法8割前後

いずれの免疫療法も、少量ずつ原因物質を投与し体を慣れさせていく治療方法です。

早くアレルギー性鼻炎(花粉症)を治したいからといって、自己判断で治療をおこなったり、多量に原因物質を投与すると症状がひどくなったり、最悪の場合アナフィラキシーショックをおこし命にかかわる場合もあります。

当院でもご希望の患者さんにはアレルゲン免疫療法をおこなっております。現在、アナフィラキシーショックの可能性が低い舌下免疫療法のみ行っています。

体調や症状などを相談しながら一緒にアレルギー性鼻炎(花粉症)の症状改善を目指しませんか?

4.手術療法

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療

手術療法はアレルギー性鼻炎(花粉症)を完治させる治療方法ではありませんが、鼻炎のさまざまな症状を改善する効果が期待できます。

鼻粘膜変性手術(下甲介粘膜レーザー焼却術、下甲介粘膜焼却術など)
鼻腔形態改善手術(内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型、内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型など)
鼻漏改善手術(経鼻的翼突管神経切断術など)

当院でもアレルギー性鼻炎(花粉症)の症状改善を目的に、手術療法を提案させていただく場合があります。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の手術について興味・関心をお持ちの場合は、お気軽に当院へお問い合わせください。

アレルギー性鼻炎(花粉症)のお悩みは当院へ!

武田耳鼻咽喉科

アレルギー性鼻炎(花粉症)は、大人の2人に1人が発症するといわれるほど、とてもポピュラーな病気です。

しかし原因は多岐にわたり、症状の程度や頻度はお一人ひとりことなります。

当院ではお一人おひとりの症状に合わせて、適切な治療を提供いたします。

アレルギー性鼻炎(花粉症)にお悩みの方は、ぜひ一度当院へお気軽にご相談ください。

参考資料

鼻アレルギー診療ガイドライン

http://www.jiaio.umin.jp/common/pdf/GL20030330.pdf

この記事の監修者

院長よりご挨拶
武田耳鼻咽喉科 院長
武田 桃子

・埼玉医科大学医学部卒業
・日本大学附属板橋病院 臨床研修医終了
・東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科 勤務
・東京慈恵会医科大学附属第三病院 耳鼻咽喉科 勤務
・東京都保健医療公社 豊島病院 耳鼻咽喉科 勤務

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クリニック名
医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科
住所・所在地
〒354-0018 埼玉県富士見市西みずほ台1-19-5
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アクセス
東武東上線みずほ台駅西口、駅から徒歩1分。交番隣り。
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周辺に無料で使える提携駐車場もあり。
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